老化と血糖値の関係
会社の健康診断で「血糖値が高め」と診断されたものの、 何かの危険信号なのかもわからないし、普段の生活で何を改善すればいいのか見当もつかなく、そのまま放置・・・なんてことしていませんか?
血糖値とは、血液中にどれくらいブドウ糖があるかを示した数値です。ブドウ糖は筋肉や臓器で使われる大切なエネルギー源の一つです。だから少ないということも良くないわけで、最適な数値を維持する必要があるのです。
そんなブドウ糖ですが、すい臓で作られるインスリンというホルモンによって、血液から体中の細胞へと運ばれています。しかしこのインスリンが不足したり働きが低下することにより、血液中にあふれたブドウ糖が体内を傷つけてしまうのです。これが俗に言われている「糖尿病」というわけです。糖尿病は一度かかると治すことができず、高血糖な状態が続くと非常に危険です。
しかし最近の調査では、中高年の4〜5人に1人が糖尿病患者かその予備軍という結果が発表され、オヤジたちものほほんとはしていられない状況なんですよ。しかも高齢者になるほど糖尿病の頻度は高くなってきていますから要注意です。
高血糖状態が続くと、老化の原因と言われている活性酵素も増加してしまいます。活性酵素によって酸化が進んだ体はどんどん老化します。血糖値を上げ過ぎないという事は、老化防止にも繋がるというワケなのです。
高血糖の原因
非常に怖い病気に感じる糖尿病ですが、原因の大半は非常に単純で、ほとんどの場合が肥満や運動不足が原因なんです。健康診断でも言われませんでしたか?ちょっと肥満気味ですね〜なんて。忙しいサラリーマンにとっては食事は二の次(夜のお酒は大事みたいですけど)、疲れ果てた休日にスポーツに励む中高年なんてほんの一部かもしれません。しかしこんな生活を続けていたんでは一向に改善されないわけですから、まずは普段の生活習慣を見直し、どこに原因があるのか考えてみることが大切です。
生活習慣を見直す
まず、高血糖の原因である普段の生活習慣を見直すことから始めましょう。
過度の飲酒や煙草はどうでしょうか?毎晩晩酌、金曜日は朝まで居酒屋をハシゴ、暇さえあれば煙草休憩・・・なんて生活が一番いけません。いきなりの禁酒・禁煙は逆に続きませんので、まずは無理のない程度に減らす意識をしてください。飲酒や喫煙の理由事態を考えて、「どうして必要なのか?」見直してみてください。煙草に関しては「百害あって一利なし」ですから、出来るだけ早い時期に止めることが何よりですよ。
また、普段からあまり体を動かさない人、いきなり過度な運動は逆に体の負担となりますから、軽い運動から始めるようにしましょう。通勤を少し工夫したウォーキングが一番オススメです。疲れているからと週末ずっと家にいるよりも、一度重い腰を上げて外出してみましょう。人の多い繁華街にショッピングに行っても逆効果ですので、リフレッシュできる場所へ出かけてみるとか、興味のあるゴルフやテニスなどのスポーツにチャレンジしてみましょう。個人的にはサーフィンがオススメですよ(笑)。
過度のストレスも高血糖につながりますので、普段からストレスを溜めない生活を心がけ、仕事後や週末に運動や趣味でのストレス発散するようにしましょう。
血糖値を上げない食事
食事で気をつけることですが、まず食物繊維が豊富な野菜から先に食べるようにすることです。つまりご飯や麺類などの炭水化物をすぐに食べないということです。最初に炭水化物を摂ると、急激に血糖値が上昇します。可能であれば、一日の食事の回数を増やして、一回の食事で沢山食べ過ぎないといった方法も有効です。
もし過度な肥満状態なら、ダイエットすることも考えた方がよいでしょう。カロリーの高い食事中心なのを、野菜を多く使った和食に変えてみたり、白米を玄米などにすると良いでしょう。お酒もほどほどにすることが大切ですし、一緒に食べるつまみにも気を遣うことを忘れずに。さらに糖の代謝に良いとされる成分も積極的に摂取するようにしましょう。手軽に食べれる食材ならゴーヤが有名ですが、ヤーコンや桑の葉などを配合したサプリメントの方が手軽かもしれませんね。
酷い状態になってからでは遅いので、まずは普段の生活で少しずつ実践する気持ちが大切ですよ。