年金生活での究極の選択
高齢化社会まっしぐらの日本ですが、今のところはなんとか年金受給を続けています。この先はもちろんどうなるのか不安ですが、現在年金を受給されている高齢者にとっては孫の代の話ですよね。毎月受け取っている年金、これを高齢者のみなさんはどのように使っているのでしょうか?もちろん、年金の大半は普段の生活で消費されてしまうかと思います。食料を買ったり、ささやかな趣味のために使ったり。それこそ贅沢な旅行に何度も行けるほどの余裕はなかなか無いと思いますが、年金受給が始まってからでも数十年好きなように楽しむべき時間があるわけです。
しかし限りある貯金に、必要最低限の年金。これからの人生を楽しむために何にお金を使うかは悩みどころではないでしょうか。そんなこと心配する必要が無いほど十分な貯蓄があるのなら良いのですが、たいていの高齢者にとっては月々の内訳を決めることは重要です。
美しく儚い人生を選ぶのか、とにかく長生きしたいのか
女性の多くは年を重ねるごとに美容にお金を費やすようになります。それは年齢と比例して肌なども老化していくためです。年を取り過ぎると逆に関心が無くなる場合も多そうですが、それでも自由に出歩いたり元気で過ごせるうちは、美容にお金をかけずにはいられない女性が大半です。
男性は女性のようにシミやシワにそこまで関心はありませんが、人によっては薄毛を気にしたり、男性的な機能を維持したいと考える中高年も少なくありません。
また、年をとるごとに心配も増すのが健康面についてです。老化と共に内臓機能も低下しますし、色々な病気にもかかり易くなっていきます。定期的な通院や日常的に薬も必要になりますから、金銭的な医療費の負担は非常に多くなっていくわけです。
つまり男女問わず、多くの高齢者が生活以外のことでもお金を必要をしているわけですが、手元にある貯蓄は限りあるお金です。なんにでも十分な費用を割くわけにはいきませんよね。そうなると必然的に、優先順位を付けないわけにはいかなくなるのです。
多くの高齢者が医療費を優先するかと思いますが、その場合「楽しみや自己満足を捨てて長生きするために出費する」ことになります。しかし中には「ただ長生きするよりは、短くとも満足できる人生を過ごしたい」と考える高齢者もいるわけで、医療に割くお金の割合を減らすのです。
医療にお金をかけなければいけない状況に陥る場合ももちろんありますが、こうした究極とも言える選択肢のどちらを選ぶことが幸せなのかと考えずにはいられません。健康で長生き出来て、楽しいことだけ続けていたと思っていても、長生きすればするほど難しくなるように感じます。
とはいえ、楽しいことを十分やって生活に満足していたとしても、いざ病気になった場合に往生際良く覚悟を決める勇気も僕には無さそうです。
若返りや美容、趣味などにお金をかけて余生を楽しむのか、長生きするために慎んだ生活を選ぶのか。どちらが幸せなのかは一概には言えなさそうですね。