フォトエイジングと目から始まる老化現象
最近新聞の文字が読み難くなった、手先の細かい作業が大変・・・そんな老化現象を嫌々思い知らされる出来事も少なくないと思います。ほとんどの健康な人でもこうした目の老化を感じるわけで、「目は老化の入り口」などとも言われているそうです。そういえば最初に感じたのは視力の変化だったな・・・なんて心当たりがある中高年もいるかと思います。早い人だと40代でこういった目の老化現象が現れることもあるのです。
目が老化する原因
そんなわけで、最近では眼科でのアンチエイジング医学の導入も盛んになり、出来るだけ健康な視力を維持するための研究が行われているそうです。目の老化も体の老化と変わりませんが、唯一特徴的なのがフォトエイジングによるものです。フォトエイジングとは光老化のことで、光を取り入れることで目が紫外線被曝し、長年に亘って受け続ける紫外線の影響で目が老化することになります。高齢者ほど増加傾向の白内障などの病気についても、こういったフォトエイジングが関係していると考えられているそうです。
確かに日本人は眼の色素が濃いこともあって、白人のようにサングラスを着用する習慣がありませんよね。白人の眼は色素が薄い分紫外線にも非常に弱く、多くの人が一年中サングラスを着用しているほどです。僕も以前夏前にデパートでサングラスを購入したのですが、店員さんに「使用するのは夏だけですしね」と普通に言われて驚いたのを忘れられません。僕は目が弱くてサングラスがないと辛い時が多いだけに、日本人にとってのサングラスはまだまだ「ファッションの一部」としてしか浸透していないのだと痛感させられました。
女性の多くが肌への紫外線に対しては異常なほど敏感で、紫外線カット効果のある化粧品を好んで選びます。日傘なんて当たり前で、たまに見かける上級者は指先から足先まで全て何かで覆っています。年中海に入る僕としては恐れ入るばかりですが、うちの奥さんのように「シミやだ〜」と言いつつ日焼け止めをベッタリ塗って海に入る女性もいるわけですけどね。
肌への紫外線は徹底的に排除しても、ほとんどの人が眼への紫外線はあまり気にしないように感じます。肌のようにシミが出てきたりしない分意識が回らないのだと思いますが、生きていく上でとても重要な視力です。いずれどうでもよくなる肌よりも、死ぬまで必要な眼を労わることの方が大切かもしれません。
健康な視力を維持するために
視力低下の対策としては、メガネやコンタクトレンズの使用が一般的ですね。レーシックといった視力矯正手術なども可能ですが、危険性は少ないものの、はやり眼への負担は避けられません。老化による視力低下は避けられないにしても、普段から目を定期的に休めたり、酷使しないよう気をつけることが目の健康を少しでも長く維持するために一番大切です。度数の合わないメガネやコンタクトレンズの使用でも白内障の原因になりますので、一生必要な視力ですから、まずは眼科での定期健診から始めるのが良いでしょう。