不老不死とアンチエイジング
あなたに不老不死の命を授けましょう、こう言われて喜ぶ人はこの世にどれくらいいるのでしょうか?
アニメや映画の世界での悪党のボスといえば、不老不死を手に入れるために色々な悪だくみをしているわけなのですが、不老不死にどれだけ魅力があるのでしょうか?
最近ではアンチエイジングへの意識も高くなり、美容以外の分野での研究も盛んなようです。再生医療や人体の冷凍保存など、なぜそこまで生に執着するようになったのか疑問です。
現実問題として、生きれば生きるほど生活費が必要になってきますよね。悪党のボスならそんな心配はいらないのでしょうが、単純に老いていくのに死なないのであれば地獄ですね。逆に若い(例えば25歳くらい?)年齢の肉体を維持出来るのであれば良いのでしょうが、それでも自分で生活費を稼ぐ生活を永遠に続けていくなんて、考えただけでもゲッソリしちゃいます。
つまり、不老不死を願う人々というのは、そういった心配の無い環境いる一部の富裕層の願望にすぎないのではないでしょうか。貧乏人が「永遠に生きたい」なんて到底思わないような気がしますもん。裕福な生活、確立された地位や名誉、そういった甘い汁を吸う生活を続ければ、こんな天国のような生活をずっと続けたいと思ってしまうものなのかもしれません。
唯一の不老不死の生き物
全ての生命にとって生と死が定められているわけではありません。なんとこの地球上にも不老不死の命を持った生き物がいるというのです。その生き物とはクラゲちゃん。ベニクラゲという体長1cm程度の小さくて透明なクラゲです。不老不死と言っても年を取らないというわけではないようで、普通のクラゲと同じように年をとり最後には老衰して弱っていきます。このベニクラゲの凄いところは、この時にサナギのような状態へ変化し、そこから新しい肉体への生まれ変わって生き続けるのだそうです。つまり何らかのアクシデントがない限り、これを永遠に繰り返すわけですから、不老不死のクラゲと呼ばれているのです。
もう一度赤ん坊からやり直すのか・・・僕個人としてはあまり嬉しくない不老不死ではあります(笑)。高校受験もイヤですし、就職活動に奔走するのもうんざりですしね。
人々が望むアンチエイジング
やっぱり多くの人が永遠の命を望むとは思えません。死ぬことを悲しいと思う人も多いと思いますが、限りあるからこそ今を大切に出来るということも知っていると思います。
つまり人々が望むのは「死ぬ寸前まで健康な生活」ではないでしょうか。老後も寝たきりになることなく自力で生活出来て、楽しい余生を過ごしたいという気持ちに尽きると思います。アンチエイジングの進歩こそ、多くの人が必要としている長寿への願いなのかもしれません。