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「年寄りの冷や水」に学ぶ現代の高齢者パワー

「年寄りの冷や水」とは、老人が冷たい水を飲んだり浴びたりするような、高齢者が年齢に相応しくない危ない行為などをすることを例えた意味です。「年寄りの夜歩き」、「老いの木登り」、「年寄りの力自慢」などと同じ意味で使われます。つまり、年寄りは年寄りらしく無茶なことをするな!ということになりますが、こんなことわざも現在の高齢者には通用しないように感じます。毎日趣味に没頭したり、年に数回言葉も通じない海外でのバカンスを楽しむ。若者に交じって夜遊びしたり、孫の洋服を真似てみたり・・・。大昔のように老人は家でひっとりと暮らすという常識は、もはや現代社会には存在しないのかもしれません。

しかしながら、活発的に活動するようになった高齢者ですが、そうは言っても「年寄りの冷や水」が古いナンセンスなことわざとは言い切れないようです。医療が発達して寿命もさらに延びていますが、高齢になって抱えるリスクはそこまで変わらないのではないでしょうか。

そもそも老人が冷水を飲んだり浴びたりする行為は、過剰な刺激によって心臓麻痺の危険性があるかだと思います。冬場に熱いお風呂に入るのが危険と言われているのと同じですね。こうした行為は、どんなに活動的で元気な老人が増えたとしても、回避できない危険だと思います。また、身体能力も低下してくる高齢者にとって、慣れない行動や行為でアクシデントが発生する確率も高くなってきます。
こうしたことを考えると、やっぱり老人は、家の中でのんびり過ごす程度が一番という結論になってしまうのかもしれません。

恐れるなかれの高齢者パワー

一般論でどんな結論に達しようとも、こんな忠告に高齢者はビクともしません。なぜなら彼らには既に失う恐怖などないのです。 老い先残された短い人生、やりたいことをやって後悔することがないわけです。
こうした開き直りとも言える考え方のおかげで、老人たちはどんどん新しいことにチャレンジしていくのですが、これが彼らの元気の源になり、さらなる生きる活力となるのだと思います。
新しいことにチャレンジしたり、刺激的な体験によって脳は活性化されますから、老化予防やボケ防止にも一役買うわけですね。

長い人生で酸いも甘いも経験してきた人生の達人たちだからこそ、年を取ってからの人生を楽しむことが出来るのかもしれません。近年若者のチャレンジ精神の無さを感じさせられる出来事も多いですが、こうした高齢者の元気なパワーをぜひ見習ってほしいと感じます。