おせち料理は通販か宅配が人気
お正月といえば何を連想しますか?年賀状、松飾、初日の出などもありますが、やっぱり外せないのがおせち料理ではないでしょうか。子供の頃はお年玉のことしか頭にありませんでしたけどね。最近ではおせち料理を用意しない家庭も多いようですが、やっぱり一年の始まりですから豪華で美味しいおせち料理が食べたいですよね。僕も子供の頃から毎年おせち料理を食べていたので、独身時代も一品ずつ買って食べたりしていました。おせち料理はお酒にも合いますから、正月仲間と集まっての飲み会でも重宝しますよ。
おせち料理の意味(由来)
そもそもおせち料理の意味(由来)をご存知でしょうか?当り前のように使っていても知らない日本語って多いですよね(笑)。もともと1年のうちに5回ある節句(せっく)で神様へのお供えとして作っていた料理を「おせち料理」と呼んだそうなのですが、いつの間にかお正月の料理だけを「おせち料理」と呼ぶようになったそうです。3月3日のひな祭りや7月7日の七夕の日にも、昔はおせち料理としてのお供えを作っていたんですね。
おせち料理の定番
各家庭や地方によって多少入っている料理も異なるようですが、代表的なおせち料理といえばいくつか決まってくると思います。僕が好きなのは数の子と昆布巻、紅白なますですが、黒豆、田作り、きんとん、海老や伊達巻などがおせち料理の定番のようですね。我が家はこれに鯛のおかしらとお雑煮が定番でした。昔は無我夢中で餅ばかりを食べていましたが、最近では数の子で日本酒をチョビチョビ飲むのが楽しいですね。 おせち料理のそれぞれの料理には意味があります。数の子は子孫繁栄、黒豆は真面目(マメ)に働いて元気に暮らせるようにという意味だそうです。他の料理にもそれぞれ縁起の良い意味があるのですが、どれもなんだか幸せな気持ちにさせる願いばかりで、昔の人はなんて繊細で感性が豊かだったんだろうと思わされる気分です。
おせち料理の近代化
残念なことですが、最近ではおせち料理を手作りする家庭も減ってきているようです。主婦も手の込んだおせち料理を作る時間的余裕もないようですが、核家族が進んだ現代では作り方が分からない家庭も多いのだと思います。
そんな世代の移り変わりを背景に、最近では通販や百貨店・ホテルの宅配サービスを利用したおせち料理が人気です。つまり前もって予約(注文)をしておくことで、元日にちゃんとおせち料理が自宅に届くわけで、便利さと手軽さ、また有名料理店の味を家庭で味わえるなどの魅力で人気が急上昇したようです。値段もピンキリですし、人気の高いおせち料理はすぐに予約がいっぱいになってしまうほどです。
通販や宅配といったおせち料理を購入する時代にはなってしまいましたが、それでも昔ながらにお正月は家族でおせち料理を囲おうと考える家庭があるということは嬉しいことのように感じます。古い慣習やしきたりが減る一方の日本ですが、おせち料理もこの先ずっと残ってほしい伝統文化だと思う今日この頃です。