ファストフード店依存症?
こんな依存症があるのかは謎ですが、僕が都内のファストフード店を訪れる度に感じる疑問・・・それは「なぜこんなにファストフード店は混んでいるのか」という疑問です。お昼時ならまだしも、朝から夜遅くまで多くの人が店内に見られますよね。若い男女が夢中で話し込んでいたり、友達数人とワイワイ楽しそうにおしゃべりしていたり。中にはオヤジ数人が真面目に仕事の打ち合わせをしていることもしばしばです。しかし中でも多いのが、一人で過ごすサラリーマンやOLの姿ではないでしょうか。もくもくとハンバーガーやポテトを食べたり、携帯片手にコーヒーを飲む。仕事の書類やPCとにらめっこしている人も多く見かけます。
どうやら現代の社会人にとって、ファストフード店は非常に重要な場所になりつつあるように感じます。理由は様々かもしれません。契約している無線LANが使えるという理由で利用する場合も多いでしょうし、時間つぶしに100円で座って過ごせる場所を求めている時もあるでしょう。時間がないからてっとり早く腹を満たしたいと考えるサラリーマンもたくさんいるはずです。それぞれ多少目的や理由が違うとしても、最終的に選ぶ場所は同じファストフードのお店なわけです。誰に干渉されることもなく好きなように時間を過ごせる上に、低料金で食事を含めて場所を確保できるなんて、これ以上の場所はないのかもしれません。
では、もしこのようなファストフードのお店が無くなった場合、彼らはどのような行動を取るのでしょうか?
まず、自分に合ったお店探しで困惑します。普通のレストランでゆっくり読書出来るでしょうか?長時間居たいけど、1杯のコーヒーだって喫茶店ではいいお値段です。安くて満足できるご飯が食べられる食事処はどれだけあるでしょう。自分の目的や予算と相談しても、なかなかファストフードのような条件に合った場所を探すのは困難なことなのです。
こうして、普段からファストフード店をよく利用していると、その便利さや手軽さが当たり前の条件となってくるのです。たまに「今日は少し洒落たカフェでランチでもしよう」と考えて、色々なお店を見て回るのですが、もちろん納得出来るはずはありません。まず金額が高いと感じ、入ろうにも数人並んで待っていることもしばしば。みんな2人以上の連れ合いで、なんだか独りは入り難い・・・。悩みに悩んだ挙句、やっぱりファストフードにしようとUターンする結果に。僕が思うに、こういったことを繰り返している人、もしくはすでに悟っていてファストフード店にしか行かない人は、立派なファストフード店中毒症に間違いありません。ましてや行かないとおちつかない、あのハンバーガーを毎日食べないと気が済まない、安らげるのはファストフード店だけだ・・・と感じることがあるのなら、重度のファストフード店中毒症であると考えます。
ファストフードの健康被害などが問題になることが多いですが、全てが悪いとは僕は思いません。やっぱり現代人のライフスタイルに合っている以上、必要とする人が絶えないのも無理はないと感じます。添加物なんて食べてもよく分かりませんし、正直美味しいと感じてしますのですからね。
自分がファストフード店中毒症だと危険意識があるのなら、意識的に回数を減らしてみたり、利用方法を限定するのが一番だと思います。パソコンを使いたいだけならコーヒーのみにするとか、おやつとして甘い物を少し食べるなどの意識改革から始めてみてください。