Home > 家を建てる > 憧れの輸入住宅〜ホーローシンクの落とし穴

憧れの輸入住宅〜ホーローシンクの落とし穴

映画やドラマ、住宅関係の雑誌を見ても、オシャレなキッチンには必ずと言っていいほどホーローシンクが登場します。真っ白で柔らかな曲線。ステンレス製シンクにはない美しさですよね。
新築の家を建てるタイミングやリフォームなど、この際だからキッチンはトコトンこだわりたい!と思うのが、毎日キッチンで暮らしていると言っても過言ではない主婦の皆さんの気持ちだと思います。

ホーローシンクとステンレスシンクの違い

材質、デザイン以外の違いはどうでしょう?もしあなたが何も知らずに、デザインだけで選んでしまったとしたら、必ず後で不満を感じる可能性があるでしょう。値段も比べるのが嫌になるほど差があるのですが、それ以上に、このシンクには現実的な利便性で大きな違いがあるからです。

ホーローシンクは欧米で使われているものです。そこでまず生じるのが洗い方の違いです。
欧米では、シンクに水をためて食器を洗います。そのため、日本のようにホーローシンク内に、直接食器を置くことがあまりありません。ホーローシンクの特徴の1つとして、とても硬いことです。そのため、日本のような洗い方をする場合に、ちょっと手が滑って食器を落とす・転がすということをしてしまうと、簡単に食器が割れてしまうのです。 また、硬いホーローシンクですが、耐久性も永久ではありません。もし割れるなどの傷がついた場合、そこから錆が発生してしまいます。 日本でホーローシンクを使っている方の多くは、シンクマットなどをひいて対処しているようです。

個人的には一番大きな問題だと感じるのですが、欧米の家庭の多くはディスポーザー という生ゴミを粉砕して水道に流す仕組みが取り入れられています。日本では許可していない地域が多いため、一部の限られた地域でしか使えません。欧米では排水口の下に、日本のような生ゴミ受けがありません。つまり、輸入物のシンクにも、もちろん生ゴミ受けはないのです。

その他のシンクの可能性

ステンレスはもういや・・・、でもホーローも現実的じゃないような気がする。。今そう思っている人はたくさんいるのではないでしょうか?
しかしまだ可能性は十分残っています。技術の進んだ現代では、様々な種類のシンクが登場しています。樹脂製シンク、特殊セラミックコーティングを施したカラーステンレスシンクなど、ホーローシンクのような美しい白さと実用性を兼ね備えた商品も沢山あります。工務店さんなどとよーく相談して、長く使えて美しいシンクを見つけてくださいね!