地鎮祭の準備〜みんな地鎮祭やってるの?
図面も無事に完成し、ついに基礎工事・・・あれ?子供の頃に実家を建てた時、神主さんを呼んで神様にお祈りみたいなことやった気がするんだけど??
そうです、それが地鎮祭です。自分たちが購入した土地ですから、当然所有権も自分たちにあります。だけど地の神様からすれば関係ない話。「俺の庭に勝手に家なんか建ておって!」と怒られてしまうかもしれません。そうなったら大変です。地震雷火事オヤジ・・・海沿いの家なら自分の家だけ大津波で流されてしまうかもしれませんよ。
日本では古来より、土地にも神が宿っていると考えられたわけで、その土地を利用する際には土地を利用させてもらうことを神に許してもらう必要があるとされてきたのです。一般的には、工事の無事を祈る儀式と認識されている部分が強く、安全祈願祭と呼ばれることもあるようです。
地鎮祭は必要?
昔からの風習なのはお分かり頂けましたね。つまり法律で決められているわけではないですし、迷信だと思うのであれば絶対に地鎮祭をする必要はないということです。年々地鎮祭の必要性を感じない若い世代が増えたことや、不景気の煽りもあって少しでも費用削減を考えたりで、地鎮祭を行う人とやらない人の割合は5対5となっているのが現状のようです。
地鎮祭を行う人の多くは、「地鎮祭をやらないで、もし後々何かあった時に嫌だから」と考えてのことだそうです。また、工事関係者(大工さんなど)や近隣の方々の中には、そういった古いしきたりを重んじる方もいらっしゃいますので、そういった人たちへの配慮という意味で地鎮祭を行う方も多いようです。
地鎮祭の段取り
地鎮祭を行うことを決定しますと、建築業者の方で段取りを進めてくれます。地鎮祭自体は吉日を選ぶ必要がないのですが、気持ち的に吉日を選ぶことが多いようです。ただ地鎮祭はお祝い事なので、午前中に行うのが良いとされています。
両親などが近くに住んでいるのであれば、ぜひお知らせすると良いでしょう。うちの両親なんかは、「地鎮祭には人が多い方がいいのよ!」と押しかけてきましたよ。夫婦の仕事関係や、参列者の予定も考慮すると、多くの人が日柄の良い土日の午前中に行うようです。
地鎮祭の費用
地鎮祭の費用は土地柄やお願いするところによっても多少違いますが、多くが3万円前後のようです。我が家の場合は3万5千円でしたよ。これは全てセットでお願いした場合の金額で、初穂料(神主さんへのお礼)も含んだ金額です。そのため、地鎮祭で使う物の用意も神主さんが揃えて下さいました。自分でそれらを全て用意するのであれば、5千円ほど安くなるとのことでした。
地鎮祭の準備
費用の項目でも書いた通り、全てを神主さん側で用意してもらえる場合は、自分たちで用意するものは一切ありません。選択肢として全てセットが選べるのであれば、そちらをお願いする方が楽でしょう。地鎮祭で用意する物はたくさんあります。酒や米、果物類でしたら比較的楽ですが、場合によっては竹や縄なども用意して下さいと言われる場合があります。これらは素人が揃えるには時間も労力も必要になってしまいますので、出来るのであれば全てお願いしてしまうことをお勧めします。
地鎮祭当日について
地鎮祭当日は、約束の時間に行くだけで問題ありません。服装も自宅を建てる程度であれば、特に気にする必要はありません。もし政治家の豪邸建設で、お偉いさんもたくさんくるような地鎮祭でしたら、一般的なマナーとしてスーツなどの正装が良いというぐらいです。地鎮祭には工事関係者の方も参加されるはずですので、皆さん作業着でいらっしゃいますよ。
地鎮祭の終了後は、神主さんに初穂料を手渡しましょう。順番的に地鎮祭終了後が良いでしょう。
また、ご近所への挨拶もこの日がベストだと思います。挨拶に行った際にも「さっき地鎮祭が終わりまして」と話せますしね。工事が始まってからだと「うるさくなってから挨拶するなんて」と思われても嫌ですしね。車やトラックなどの出入りも増えますし、今後のお付き合いのこともありますので、お菓子や日用品などを持参してご挨拶に伺いましょう。件数や隣接状況に合わせて、値段も500〜2千円程度で良いかと思います。