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サーフィンと仕事のバランス

20歳前後のヤングサーファーの中には、何よりサーフィン優先という熱血サーファーも少なくなく、学校卒業後すぐや、就職していた仕事を辞めてまでして、海沿いに引っ越してくる人があとを絶ちません。とはいえ、独立した大人ですから、みんな仕事を見つける必要があるわけです。サーフィンが目的と言っても、それだけでは生活していけませんからね。

20代のお仕事状況

ヤングサーファーの移住目的は100%サーフィンですから、仕事はほどほどで良いと考えるサーファーが多いようで、大体がアルバイトなどで生計を立てています。また、深夜勤務のガテン系などを選ぶサーファーもいて、夜勤明けの朝一海に入ることもあれば、軽く寝てから海に向かうこともあるそうです。

中には真面目に正社員として働くサーファーももちろんいます。しかしながら、簡単に正社員の職があるかというと難しいところです。何より田舎ということで、給料や待遇等の条件に満足できないと感じることが多いでしょう。そのため、「出来ればこのまま海沿いに定住してしまい、サーフィンを続けたい」と考えたとしても、長く続けたいと思える仕事に出会う確率は低そうです。

千葉の海沿いに限ったことではありませんが、都心部のように豊富に仕事はありませんので、自分の得意分野を活かせたり、満足出来る雇用条件での仕事を探すことは難しいようです。
比較的手に職がある方が、田舎での仕事探しは楽なのではないでしょうか。大工や車の整備士、もしくは資格や免許が必要な職も有利です。ただし、どんなに難しい資格を持っていても需要がなければ意味がなく、スキルに見合った待遇を望むのであれば、やはり都心部まで仕事に出る方が良いと考えるかもしれません。

30代の僕の現実

僕の職場は、一宮町から車で40分ほどの市原にあります。かれこれ5年ほど勤めている小さな製造業の会社です。その前は千葉市付近にある大手製造メーカーに勤務していましたが、不景気の煽りを受けて海のない地方への転勤を命じられました。しかしやはり僕にとってサーフィンを続けることが色んな意味で大切だと思い、早期退職をして今の会社に再就職することにしました。
僕自身物を作る仕事が好きだったので、ボーナスが出るということが決め手で今の会社に就職しましたが、毎日11時間ほど働いても、都内でいうところの入社2〜3年目の基本給程度ではないでしょうか。
「田舎だからしょうがない」とか「生活するのに必要なお金が安いでしょう」と思われがちですが、僕個人の意見としてはそんなに大差ないと思っています(詳しくは「田舎と都会、どちらの方が裕福な生活が出来るのか」で)。

結婚、家族・・・先を考えた就職

プロサーファーを目指し、若いうちから移住して頑張ってきた若者も沢山います。「もう少し頑張ってみよう」という希望を捨てきれず、30過ぎまでアルバイト生活というサーファーもいるわけです。
厳しい話ですが、もしプロになれても生計を立てられる人はごく一部ですし、プロになることも簡単なことではありません。仕事や収入が安定しない状況では結婚も出来ませんし、家族を養うことも無理な話です。僕自身もサーフィンを続けたくて仕事を第一には考えませんでしたが、それでもどこかで妥協したり、趣味と仕事の折り合いを付けなければいけません。
憧れだけでは生活できませんので、まず将来を見据えて計画を立てることから始めて、仕事をして自分で生計を立てながらサーフィンをするライフスタイルを確立することが、将来的にも一番ベストな方法ではないでしょうか。

経験することは大事なこと

現実的には決して良いことばかりではない「海沿い生活とサーフィン」というライフスタイルですが、僕自身の経験や友達の話をふまえた上での見解ですが、とはいえ赤の他人の僕が何を言おうとサーフィンに熱いサーファーなら納得いく話ではないでしょう。
ですから、真剣に考えるのであれば、まずはチャレンジしてみることが一番だと思います。安いアパートはたくさありますし、アルバイト生活でも十分生活はしていけます(仕事の探し方についても詳しく書いてます)。大切なのは自分自身が納得することです。良いことも悪いことも経験した上で、その先はどうするのか考えても、若いうちは遅くありません。
僕の周りにも、そういった経験をした上で将来のことを考えて道を選択した友人が数名います。ほとんどが地元の戻ってしまいましたが、彼らはみんな満足していました生活でもサーフィンでも、学んだことは多いのでしょう。もちろん中にはちゃんと2級を取り、人気サーフボードの営業という職にまで就くことが出来た友人もいます。
「百聞は一見にしかず」です。一度きりの人生、思いっきりやってみてください。