ペットを飼いたい子供への対処法
自分自身の幼少時代を思い出すと、誰しも一度は犬や猫を飼いたいと親にお願いしたのではないでしょうか。僕も小学校の時ですが、何度か捨て犬を拾って帰っては怒られて、「元の場所に戻してきなさい!」と言われたものです。どれだけ泣いてお願いしても聞いてもらえなかった記憶がありますね。僕の両親も動物が嫌いなわけではなく、生き物を飼うことの大変さや哀しさ(先に死んでしまいますからね)がよくわかっているからこそそう言ったのだと後々聞かされました。
確かに動物を飼うことは簡単なことではありません。大型の犬になれば食費も相当かかりますし、どんな動物でも病気が心配です。最近では人間と同じようにペットの保険もありますが、どちらにしても家計の負担になるのも事実です。それでも可愛さゆえに皆さん家族の一員のように大切にするのですが、無邪気な思いだけでペットを飼いたがる子供のお願いをいつも聞くわけにはいきませんよね。
生き物を大切にする気持ちを理解してもらう
「責任持って世話するから」と言って、ちゃんと最後まで面倒を見る子供はほんの一部ではないでしょうか。僕自身も途中で飽きて親に押し付けちゃいましたから。。ならば犬や猫などの動物を飼うことを許可する前に、身近な場所にいる生き物の世話をお願いしてみましょう。例えば野原にいる昆虫などですが、僕のオススメは野菜についている青虫です。先日スーパーで購入したレタス、冷蔵庫から出したところ瀕死状態の青虫がいました。いつもなら「ごめんね」と言ってゴミ箱行きなのですが、寒さに耐えて生きる姿が妙に愛らしく思えました。
これも何かの縁ですから、1.5Lのペットボトルを半分に切った入れ物に、レタス入れて飼うことにしました。青虫(ヒデオと命名)はすぐに元気になり、一日中葉っぱを食べて成長していきます。昆虫嫌いの僕でしたが、ヒデオの姿は見ていて飽きません。
小さな青虫ですから、簡単に家を作って育てることが可能ですし、日々の成長も目に見てわかる分観察してて楽しいです。毎日大量の糞が出ますのできちんと掃除すること、新鮮な葉っぱを補充してあげることが必要で、子供にも責任を持たすことが出来ると思います。犬や猫といった動物を飼うこととは比較出来ませんが、命の重みは同じだという勉強にもなるのではないでしょうか。
親が簡単に子供に動物を与えることは簡単ですが、決して遊び道具(おもちゃ)ではないということを理解させなくてはいけません。少しのうっかりで動物は簡単に死んでしまうということを、生き物の世話をするという経験から学んでほしいと思います。