犬や猫を引き取る!
犬や猫を長く飼っている方なら、「ペットの里親募集」を目にすることも多いかもしれません。ペットの里親とは身寄りのない犬や猫を家族として引き取ることで、スーパーや公共施設などで張り紙で募集している場合もあります。
話の途中ではありますが、「里親」とは、 本来人間に対して用いられる言葉だそうです。ペットに対してもよく使用されておりますので、個人的には今まで違和感を覚えたことがありませんでしたが、本来の(人間の)里親や里子さん達はとても深く傷ついているそうです。ですので、ここでは「犬猫の引き取り手」として言い換えたいと思います。
近年はインターネットの普及により、犬猫の引き取り手募集の情報を集めたHPが盛んです。どれも1匹でも多くの動物の命を守りたいと考える方々によって運営されており、もちろんボランティアです。写真や年齢・性格、どういった経緯で犬猫の引き取り手を募集しているかなどの情報を簡単に知ることができ、また広いエリアから探すことが出来るのもメリットだと思います。ペットショップに行くと、人気の高い犬や猫が高額な値段で売られています。しかし少しでも年を取ってしまうと売れ難くなるため、どの動物も一番可愛い時期ばかりです。チワワやプードルなど、それぞれの可愛さに惹かれて犬を飼うことを決意する人もいるでしょうが、個人的には高額なお金を出して動物を飼うというのはなんだか腑に落ちない気持ちです。なぜって、世の中には数え切れないほどの数身よりのない動物たちが存在するわけで、彼らも十分可愛いわけです。もちろん中には雑種もいますが、人間同士が外見で結婚相手を選ばないように、ペット選びも相性ではないでしょうか。
僕は過去に8匹ほどの猫を保護したことがあり、3匹は家で飼いましたが、あとの5匹は全て犬猫の引き取り手を見つけて引き取ってもらいました。ペット不可の賃貸マンションで飼うのは無理ですし、仕事をしているのも理由としてありました。犬猫の引き取り手募集情報を掲載出来る掲示板に書き込みをすると、数日後には連絡を貰えるのです。メールや電話で自己紹介や猫の話をして、まずは一度試しに一緒に暮らしてもらうために預けます。数日間生活してみて、大丈夫だと感じた場合に引き取ってもらうのです。一度3匹の兄弟を拾った時ですが、1匹だけ飼いたいと言っていた人に、仲の良かった2匹の猫を無理矢理(言い方悪いですね・・やや強引にです、笑)とりあえず預かってみてと頼んだことがありました。まぁ、どちらかだけでも決まればいいなぁと思っていたのですが、結局可愛くて離れられなくなったと2匹とも引き取ってくれました。残りの1匹は女の子だったのですが、捨てられてた時から目が見えない状態で、引き取り手も見つからないかと覚悟していました。しかし目が見えない分人なつっこく可愛くて、その後引き取り手が見つかった時には泣いてしまったのが忘れられませんね。
道ばたで路頭に迷っている犬や猫を見つけた時、「うちは飼えないから」と見ないふりをするのではなく、引き取り手だけでも探してあげることは可能だと思います。子犬や子猫であれば1ヶ月前後で引き取り手を見つけることも出来るはずです。犬猫の引き取り手になることも安易な気持ちではやめてほしいですが、家族を増やしたいと思う気持ちと、家族として迎えてくれる家庭を待っている犬や猫たちの願いが一致していることに気がついてほしいと思います。